C++0xで遊ぶための俺用まとめ

g++でC++0xをいじってみようかと思ったけど混乱してきたので俺用まとめ

参考資料1(Wikipedia)
参考資料2(GCCの対応状況)
参考資料3(C++0x新フィーチャの解説)

GCC4.3で対応済みのもの

• 右辺値参照(Rvalue references)
  これはライブラリ作る時に使う程度かな。パフォーマンス改善用
• Static assertions (@Wikipedia)
  コンパイル時アサート。
• Declared type of an expression
  変数の型を返す演算子。sizeofはサイズを返し、decltypeは型を返す。そんな感じ。
  型推論実装されないと使いにくくない?
• Right angle brackets (@Wikipedia)
  templateが入れ子になった時に右が>>で終わるっても右シフト演算子扱いされなくなった。やるのが10年おせえよ。
• Default template arguments for function templates
  関数テンプレートにデフォルト引数が取れるようになる
• SFINAE問題の解決(Solving the SFINAE problem for expressions)
  よくわかりません
• Extern templates (@Wikipedia)   
  ヘッダファイルで毎回実体化されるのを抑制し、(普通の関数のように)ソースファイルで実体化する

GCC4.4から対応しているもの

• 可変引数テンプレート(Variadic templates)　(Extending variadic template template parameters) (@Wikipedia)
  これもライブラリ作る時に欲しかったよね。従来ならマクロ地獄にして逃げてた奴だ
• 初期化リスト(Initializer lists) (@Wikipedia)
  これは便利。というかほんと今まで出来なかったのがおかしい
• 強い型付けの列挙型(Strongly-typed enums) (@Wikipedia)
  enumの代わりにenum classと書くことで、int型との暗黙キャストやらを防ぐことができる
• Defaulted and deleted functions
• Inline namespaces

ブランチ版で実装中のもの

• ラムダ式(Lambda expressions and closures) (@Wikipedia)
  boostのラムダは勉強する気もしないので早くお願いします
• コンセプト(Concepts) (@Wikipedia)

未実装の(面白そうな)もの

• 型推論(auto-typed variables) (@Wikipedia)
  超つかいまくるので早く欲しいです
• ヌルポインタ定数(Null pointer constant) (@Wikipedia)
  ヌルポインタにNULLマクロを使う悪しき風習を打破すべくnullptrという定数が追加される。NULLって書くの全部やめたいので早く追加して下さい

それ以外

• Template aliases (@Wikipedia)
  usingを使ってtemplateに別名が付けられるようになる。template版のtypedef
• Generalized constant expressions (@Wikipedia)
  定数式の前にconstexprを付けることで定数式であることが保証できる(静的アサートに使ったり最適化したり?)
• Inheriting constructors
  ベースクラスに引数転送するだけのコンストラクタが簡単に書ける
• Alignment support
  アラインメントの管理。とりあえず興味無し
• Delegating constructors
  コンストラクタから別のコンストラクタが呼べる(丸投げが少しやりやすくなる)
• Explicit conversion operators (@Wikipedia)
  コンストラクタだけでなくキャスト演算子にもexplicitが指定出来るようになる(暗黙キャストを禁止できる)
• New character types
  マルチバイト文字型。UTF16とかUTF32とか用。
• UTF8リテラル raw string リテラル (@Wikipedia)
• Extended PODs (@Wikipedia)
• Initialization of class objects by rvalues
• Extended friend declarations
• Extending sizeof
• Universal character name literals
• Unrestricted unions
• Local and unnamed types as template arguments
• Minimal support for garbage collection and reachability-based leak detection